2014年07月31日

「HGUCシャア専用ザク&量産型ザク THE ART OF GUNDAM OSAKA Metalic Edition」レビュー。

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2014年7月12日より8月31日まで、大阪文化館・天保山にて開催されている
初代ガンダムの資料展示イベント「機動戦士ガンダム展」。
その大阪会場限定で販売されている限定ガンプラ5種類のうちのひとつ
「HGUC シャア専用ザク&量産型ザク THE ART OF GUNDAM OSAKA Metalic Edition」です。

このキットはHGUC初期に発売された「HGUCシャア専用ザク」と「HGUC量産型ザク」を
それぞれメタリック成形にしたもののセットとなっています。
2体セットでのみの販売でバラ売りはされていません。
同イベントで販売されているHGガンダムとは異なり、
成形色が通常版とはかなり色合いが異なっているので、
今回はそれぞれを通常版と比較してレビューしています。


↓パッケージです。

ガンダム展限定ガンプラ共通デザインとなっています。
HGガンダムの方も同じですが、
描かれているシャア専用ザクと量産型ザクが
それぞれリアルグレードのデザインベースになっていますが、
キットはどちらもHGUC初期のもののままで、イメージが全く違っています。
ガンダムはまだG30thベースであまり違和感も感じませんが、
ザクセットの方はちょっとボックスアートと違いすぎる気がします。
でも大半の人は気にしないんですよね。


↓ビニール梱包状態です。

今回は2体セットですが、ランナーを収めているビニールは
シャア専用ザクと量産型ザクというわけかたではなくて、
多色成形ランナー同士、その他のシャア専用と量産型という
わけかたになっています。
これは多色成形ランナーと単色ランナーとで
生産を行っている工場が異なっている事に由来するそうです。


↓シャア専用ザク、量産型ザクそれぞれのAランナーです。


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全ての成形色がメタリック調に変更されています
軟質樹脂製の動力パイプもメタリック成形になっています。
ちなみにシャア専用ザクはバックパックの明るい赤色部分が、
量産型ザクはボディ等のダークグリーン部分が
グロスインジェクション成形になっています。
グロスインジェクションなのでここだけプラが硬く光沢感がありますが、
金型がかなり古い為か、パーツ表面に細かい傷が多くなっていて、
他のグロスインジェクションモデルに比べると光沢感が少し弱くなっています。
恐らく金型の鏡面加工部分が傷んでいるのでしょう。
なぜここだけグロスインジェクションになっているのか、
どうしてシャア専用と量産型とで違う部位なのかは不明です。


↓各Bランナーです。


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こちらもメタリック調になっています。
シャア専用ザクはやや曇った感じのライトピンクメタリック、
量産型ザクは深みのあるグリーンメタリック成形になっています。


↓それぞれのCランナーです。


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武器や関節部等のCランナーはシルバーメタリック成形になっています。
通常版のCランナーはシャア専用ザクと量産型ザクで
成形色が異なっていましたが、
ガンダム展限定では同じ成形色になっています。


↓ポリキャップとホイルシールです。

ポリキャップもホイルシールも
シャア専用ザクと量産型ザクで同じものが入っています。
またそれぞれ通常版とも全く同じものになっています。


↓シャア専用ザクのAランナーの通常版との比較です。

通常版のボディは明らかに茶色だったりしますが、
ガンダム展限定はちゃんと赤くなっていますね。


↓シャア専用ザクのBランナーの通常版との比較です。

かなり赤味の強い通常版に比べ、
ガンダム展限定は薄く曇った感じのメタリックピンクになっています。


↓シャア専用ザクのCランナーの通常版との比較です。

通常版では紫がかったグレー、ミディアムブルーですが、
ガンダム展限定は若干シャンパンゴールドを思わせる
シルバーメタリック成形になっています。


↓量産型ザクのAランナーの通常版との比較です。

シャア専用ザクに比べると、色合いの変化はそう大きくは無いと思います。
ガンダム展限定はグリーンの色合いが深みがあって渋い感じで
個人的には割りと好みだったりします。


↓量産型ザクのBランナーの通常版との比較です。

通常版はかなり明るいというか薄い色合いのライトグリーンでしたが、
ガンダム展限定では少し濃い目のグリーンメタリックになっています。
もちろんグロスインジェクションではありません。


↓量産型ザクのCランナーの通常版との比較です。

通常版のCランナーはシャア専用とは異なり
普通のライトグレー成形になっています。
シャア専用に比べると、色の違いがあまり大きくないですね。


↓組立説明書です。


HGガンダムと同様に、今回のガンダム展大阪専用の説明書になっています。
ちなみにガンダム展限定ガンプラはイベント限定ガンプラなので、
全て部品の単品注文はできません。


それでは組み立てて行きます。
まずはシャア専用ザクから。

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カラーリングはMGシャア専用ザクUVer2.0にだいぶ近づいたと思います。
恐らく近年のシャア専用ザクのスタンダードである
MGシャア専用ザクUVer2.0やRGシャア専用ザクUに合わせたのだと思われます。

各部のアップを適当に。








古いHGUCベースな事もあって、
ザクマシンガンやバズーカのスコープ部に
センサー用のシールはありません。
またヒートホークが小振りなのも少し寂しいですね。


シャア専用ザクを通常版と比較してみます。


通常版は今見るとちょっとキツめの色合いにも見えますね。
ピンク主体になった近年のシャア専用ザクの色合いの方が
個人的には良い感じなので、今回の成形色はなかなか良いと思います。


続いて量産型ザクです。

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近年のMGやRGに近づけたシャア専用ザクとは異なり、
量産型ザクは深みを出すような方向性になっている感じですね。
並べて見ると通常版が明るすぎるように見えてしまいます。


各部のアップを。








量産型ザクも武装に関しては
シャア専用ザクにフットポッドを装備している程度で後は同じですね。
左手の銃持ち手があるのは良い点ですが、
近年のガンプラのように手のひらに固定ピンがある訳ではないので、
ザクマシンガンやバズーカを持ってもグリップ部でグラグラと動いてしまいます。
フットポッドも固定機構がある訳ではないので、
すぐに動いてしまいます。

量産型ザクを通常版と比較してみます。


やはりライトグリーン部分の色合いが大きく異なっている点が目立ちますが、
ガンダム展限定は遠目で見るとかなり引き締まって見えるので
ちょっとカッコ良くなった感じがします。


↓シャア専用ザクと量産型ザク、それぞれのオプション一覧です。
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フットポッドの有無以外は基本的に同じですね。
成形色も今回は同じになっていますし。


以上「HGUC シャア専用ザク&量産型ザク THE ART OF GUNDAM OSAKA Metalic Edition」でした。
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成形色はどちらもかなりカッコ良い感じなのですが、
肝心のキットの出来具合は元がかなり古い事もあって、
可動範囲もプロポーションも今の目で見るとちょっと辛いものがあります。
特に脚部周りは素立ちでもまともな接地性が無く
まっすぐ立たせるのも苦労してしまいますね。
ホントにもうそろそろHGでザクのアップデートモデルが欲しいところですが、
ガンダム35周年となった今年でも出る気配がありません。
やはりHGUCザクUF2型や06R型あたりがそれに当たるという事なのでしょうか。
というかHGUCザクマリナーに脚部ハイドロジェットの着脱機構とか付けて
通常脚部外装を胸部のようにオプション付属させてくれていたら、
HGUCザクマリナーはものすごく貴重なキットになったかもしれません…。
posted by ろあの〜く。 at 11:14| イベント限定ガンプラ