2015年07月25日

「HGUC ズサ」レビュー。

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プレミアムバンダイ限定で7月18日に発送された
「HGUC ズサ」です。
商品名に「ZZ Ver.」とは付かず、あくまで「ズサ」です。
あぁ、なんて短い商品名…。ウットリ(ぁ

OVA「ガンダムUC episode7」に2種類のバリエーションが登場し、
その直後にガンプラHGUCでも発売されたズサが、
本来の「ガンダムZZ」登場の黄色いカラーリングで発売になりました。

原典でもあるZZ版のズサがまさかのプレバン限定という不遇さに
多くのガンプラファンが(今後の事を不安に思って)涙したものですが、
決まってしまった以上は仕方が無いので、
ZZ放送当時もキットを買って楽しんだくらい好きな私も
抜かり無く買っておきました(一般で出て欲しかった…)。

ドライセンやドーベン・ウルフのZZ版はちゃんと一般で発売されたのに、
なぜズサはプレバン限定なのでしょうね?
もしかして、ラカンが乗ってないからでしょうか?(違

まぁ悔やんでも仕方が無いのでレビューしてみようと思います。
キットは基本的には昨年発売のUC版の成形色をZZ版へと変更し、
袖のエングレービングを隠すカバーパーツを追加しただけです。


↓パッケージです。
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毎度おなじみのちりg…モノクロパッケージですね(^^;
語る要素は特に何も無いです。


↓Aランナーです。
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元になったUC版からして多色成形は使われていないので、
ZZ版もそれは変わりありません。
元々ズサはそんなにカラフルな機体でも無いですからね。
しかし、本来はZZ版には不要なはずのギラ・ドーガのビームマシンガンも
スイッチ等は設定されていないので、そのまま付属しています。
オレンジイエローなビームマシンガンって、すごい違和感(苦笑


↓Bランナーです。
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BランナーもAランナーと同じく、ZZ版のオレンジイエローで成形されています。
ランナーの構造はUC版の片側ミサイル仕様を踏まえたものですが、
今のところ発売されそうな気配がありませんね。


↓C1およびC2ランナーです。
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CランナーはUC版では全て同じ成形色でしたが、
ZZ版では一部ダークブルーにするために分離されています。
なお、ギラ・ドーガのシールドはスイッチで分離可能になっているのですが、
なぜかZZ版でもそのまま付属してます。


↓Dランナーです。
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DランナーもCランナーと同じライトイエローで成形されています。
またランナーの端っこにはUC版には無かった
エングレービングを隠すカバーパーツが追加されています。
元々UC版ではスイッチすら設定されていなかったので、
恐らくUC版発売後に金型に直接加工を施して追加したものと思われます。
…UC版はなぜかZZ版を踏まえた設計になっていなかったんですよね。
ビームマシンガンを見てもそれがよくわかります。


↓ABSに代わる柔らかい素材のKPS製Eランナーです。
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グレーのランナーはUC版と同じく全て柔らかいKPS素材になっています。
一見するとUC版と同じ成形色かと思えますが、
比較してみると成形色が違っているのがわかります。
ZZ版は明るめのグレーになっていますね。


↓KPS製のFランナーです。
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こちらもUC版と同様にKPS製になっています。
成形色もEランナーと同じように微妙に違っています。
よく見ないとわからない程度の微妙な違いですが、
UC版の方が色が濃くて若干青みがかっています。


↓Gランナー及びHランナーです。
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ビームサーベルグリップのあるGランナーもKPS製です。
成形色もE及びFランナーと同じになっています。
このGランナーもZZ版で必要なのはサーベルグリップのみなのに、
なぜか不要なシールドパーツも付属しています。
ミサイルのHランナーもUC版とは成形色が異なり、
ZZ版の方が色が濃くなっています。

Gランナーにシールドのパーツが付属していますが、
CランナーとGランナーのシールドパーツは
昨年のUC版と同時期にプレバン限定で発売された
HGUCギラ・ズール(キュアロン機)」で使われており、
シールドのみを生産できるように設計されています
もちろんシールドだけ無しで生産する事もできるんですよね…。


↓ビームサーベル刃、ポリキャップ、ホイルシールです。
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ポリキャップとビームサーベル刃はUC版と成形色も含めて全く同じです。
ホイルシールはZZ版のカラーに合わせた専用のものが用意されています。


↓組立説明書です。
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説明書はUC版のものが入っていて、
いつも通りに変更点のみの用紙が1枚追加されているだけです。
プレバン限定なので部品の単品注文も可能です。
ビームマシンガンとシールドは一応不使用扱いですが、
組み立てに必要なパーツは全て揃っています。
(不使用扱いというよりも、存在に触れられていないですね)


では、ササッと組み立ててみます。
まずはホイルシールを貼っていない状態から。

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色分けのホイルシールはミサイル以外はごく一部のみなので、
ミサイルを見なければほとんど違いがありませんね。
袖付き仕様から通常仕様へ変更する場合は
大抵は袖飾り無しの腕部パーツを別に用意してきますが、
今回は袖飾りの上からカバーパーツを被せる方式なので、
カバーを外せばエングレービングがそのまま残っています。


シールを貼って完成させます。

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ブースターがあるのと無いのとで、ボリューム感がまるで違いますね。
まぁブースターだけでズサ1体分以上のボリュームがありますからね。
ブースター無しのコンパクトな方が個人的にも印象深いのは
恐らくZZでの初登場時のマシュマー機がこの仕様だったからでしょうね。


各部のアップを適当に。

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UC版での活躍はなかなかカッコ良かったですし、
最新の映像で動きまわる姿も感動ものではありましたが、
やはりズサというとこの黄色いカラーリングですよね。
本当に違和感が無いというか、まさしくズサそのものです。
ガンプラ化にあたって微妙に形状がアレンジされているとはいえ、
やはりこれぞズサ!って感じで、旧キットで遊んでいた身としては
最新のキットで出てくれるのはやっぱり嬉しいものです。
だからこそ、やっぱり一般で出して欲しかった…(´・ω・`)

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腕と胸のミサイルが色分けされていないのは残念ですが、
モノアイ部と合わせて塗装難易度は低いので許容範囲内でしょうね。
脚部ミサイルハッチ内側にサーベルグリップが収納できないのは残念です。
サーベルグリップは設定とは異なり1本しか付属しません。
サーベル刃はジェガンと同じ、長さの異なる2本が付属します。
UC版からグリップを借りてくれば二刀流も可能です。

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ブースターユニットは単独で展示できるように
アクションベース接続用の3mm穴が開いています。
また単独飛行時の飛行形態へ変形できますが、
変形と言ってもただ単にミサイルの向きを変えるだけです。
その状態でズサ本体をくっつけるとすごい違和感が…。


本来はZZ版には無いはずのビームマシンガンとシールドも
そのまま組めます。
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プレバンの商品ページでは付属武器はビームサーベルのみでしたが、
キットにはビームマシンガンとシールドがそのままついてきました。
ZZ版放送当時にはギラ・ドーガは存在しなかったですし、
何より黄色いビームマシンガンとか違和感がすごいですね。
なおこれらはあくまで不使用扱いなので、
銃持ち手の手甲用シールは付属しません。


↓オプション一覧です。
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本来は無いはずのビームマシンガンとシールドを含めても
これだけしかオプションはありません。
寂しすぎるからシールドも入れてくれたのでしょうか?


ちなみに、ギラ・ドーガのビームマシンガンを持つ事ができるという事は、
ズサの銃持ち手はネオ・ジオン系のライフルがそのまま持てるという事でもあります。

↓HGUCギラ・ドーガ付属のビームマシンガンに変えてみました。
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ここで持たせているのはフロンタル機のものです。
ビームマシンガン本体はズサ付属のものと同寸法でグリップも同じですが、
ギラ・ドーガの方はグレネードとフォアグリップも付いています。
ただズサの関節構造ではフォアグリップを掴んで両手持ちはできませんが。

↓ついでにギラ・ドーガのシールド用シュツルム・ファウスト等も取り付けてみます。
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ズサ付属のシールド裏パーツはギラ・ドーガのものと形状寸法とも同じなので、
無加工でギラ・ドーガ付属のシュツルム・ファウストをしっかり固定できます。
素材がKPSになっていてシュツルム・ファウストはABSなので、
保持力もバッチリですが、シールド先端の小さいフレアディスペンサーは
シールド側の取り付け穴の経が広すぎる為、固定できません。

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こうやって見ると、本来は後方支援機であるはずのズサでも
近接戦闘できそうな気がしてきますね。
まぁ誘爆するものばかり内蔵してるので危ないですけど。
でもどこぞの薔薇の騎士様はこいつで当たり前のように殴りに行くんですよね。
ていうか、ミサイルむき出しの腕でΖガンダムをどつきまわしてましたし(怖


↓腕部エングレービング部分はシールの上からでもカバーパーツを付けられます。
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エングレービングを隠すカバーパーツは
UC版のエングレービングシールを貼った上からでも
シールを痛めたりせずに着脱ができます。
塗装する場合は塗膜の厚みに気をつける必要がありますが、
意外とクリアランスがあるようで、厚塗りしなければ大丈夫そうです。
その割には固定力はしっかりしていて、ズレたりポロリと外れる事もありません。
カバーパーツはハンドパーツにしか干渉せず自由に着脱できるので、
いつでもエングレービングのありなしを変更できます。

↓ZZ版カラーで袖付きにしてみました。
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なんか、ちょっといいかも。
安っぽい商品仕様ではありましたが、
逆にいつでも袖付きにできるという変な付加価値ができてしまいました。
個人的にはちょっと気に入りました。


↓袖付きでフル装備に。
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ちょっとカコイイ♪


↓袖付きUC版と並べてみます。
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袖付きのジオンカラーのズサというのは
ガンダムUC原作小説版にも登場していて
当時からガザCやガザDの袖付きジオンカラー共々好きだったので
こうやって最新のキットとして出てくれているのは嬉しいですね。
ガザDやガ・ゾウムも出てほしかったところですが、
ちょっと望み薄でしょうか。
せめて、簡単に出せそうなゲルググ、リゲルグ、ザクVの袖付きくらいは
いつぞやの袖付き3体セットみたいにお願いしたいところですね。


おまけ。
前述の通り銃持ち手がネオ・ジオン系ライフルを持てるという事で、
いくつか他のキットのライフルを持たせてみました。
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シナンジュのライフルやギラ・ズールのスナイパーライフルもしっかり保持できます。
固定ピンのサイズもグリップ形状もピッタリで、
腕部への干渉もほとんど無く、カッチリ持てます。
画像にはありませんが、他にもドーガやズール系のライフルはほぼ持てます。

ズサでライフル持ちというと、実はガンダムZZ劇中でも
バウのビームライフルを装備した仕様が登場していたりします。
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画像はZZ本編の終盤、第46話「バイブレーション」の時のものです。
カラーリングはグレミー軍のものとなっていますが、
UC版のジオンカラーとよく似ていますね。
という訳で、HGUCバウのビームライフルを持たせてみました。
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残念ながらバウのビームライフルは
グリップが細すぎてまともに保持できません。
固定ピンも無いので、持たせる事はほとんどできないですね。
左手のサーベル持ち手だと今度はちゃんと持ち手がハマらないですので、
バウのライフルを無加工で持つのは難しそうです。
まぁ元々バウのライフルは小さくて不格好ですから似合いませんね。
HGUCバウがリニューアルされる事を願いたいところですね。
リバウのリベンジの為にも!


さて、ZZ版ズサというと、やはり序盤でのマシュマーが乗っていた
片側ミサイル仕様が印象的だと思います。
という事でZZ第7話「ズサの脅威」を見てみたのですが、
さすがに古い作品だけあって、色々おかしかったです。
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片側のみミサイルポッドを取り付けようとして
取り付け方を確認してたのですが、
場面によってポッド後ろ側があったり無かったりします。
ただの作画ミスなのですが、UC版と違って設定資料等は無いので、
どうしたものかと…。
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ポッド後部部分まで含めれば、右肩にポンと載せる事はできます。
が、固定方法が無いので動かせばすぐ落ちてしまいます。
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カッチリ固定するには、やはりUC版片側ミサイル仕様と同じように、
ブースターユニット取り付け部を用いた方法しか無いと思いますが、
そのままだとポッドの位置がちょっとズレ過ぎててイメージと違うんですよね。
やはり改造しか方法は無いようです。

UC版の片側ミサイル仕様というと、設定ではこうなっています。
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背部画像のように、ブースター接続部にミサイルポッド取り付け用パーツが付いていますね。
ブースターパーツを流用するイメージでとりあえずやっつけで付けてみました。
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やはりUC版の場合はブースターのC2 15のパーツを加工すれば行けそうですね。
ZZ版マシュマー機では接続軸を弄れば似たような事はできそうです。
まぁどちらにしても、無加工ではまず不可能って事で。
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という感じで「HGUC ズサ」でした。
今回のズサZZ版のキット化は嬉しさ半分悲しさ半分という感じでしたね。
キットそのものはさほど不満は無く、
片側ミサイル仕様を再現できない事を除けば、
それほど批判する要素は無いかと。
肩関節のボールジョイントが外れやすいくらいでしょうか。
お値段はブースターのボリュームを考えれば納得の行く範囲ですし。
後はやはりプレバン限定という点ですね。
せめてこれで追加要素として片側ミサイル仕様再現パーツだけでも
新規追加していてくれていれば…。
UC版の片側ミサイル仕様も出そうにありませんし。
ZZ版というとRジャジャの発売が期待できますが、
恐らくそれもきっとプレバン送りにされるんでしょうね。
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何のためにビームサーベルを持ってると思ってる!
お前たちにはプレバンと戦おうという気は無いのか!
posted by ろあの〜く。 at 20:15| プレバン限定ガンプラ