「HG（オリジン） 高機動試作型ザク」です。
このキットは、ガンダム・ジ・オリジンのMSバリエーション企画である
MSDシリーズのひとつで、2月に一般販売された「HG ドム試作実験機」の
金型流用バリエーションモデルです。
というよりも、今回の「高機動試作型ザク」を発売する為に
ドム試作実験機がMSDで設定されたような感じにも見えます。
高機動試作型ザクはOVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」第1話にて
主人公シロー・アマダ少尉と対峙したジオン軍のテストパイロットで
本作のヒロインであるアイナ・サハリンが乗っていた試作MSです。
ドムの下半身とザクの上半身を合体させたようなMSで
これまでプラキット化はされた事がありませんでしたが、
今回オリジンのMSD企画に乗っかる形でキット化が実現しました。
プレミアムバンダイの商品ページでもそう謳われており、
同時にシロー・アマダの乗っていたボールK型の再販も行われましたが、
とはいえあくまでオリジンMSD名義での発売なので
キットのディテール等は他のオリジンHGキットと合わせたものになっています。
パッケージ等に記載されている作品ロゴもオリジンMSDになっています。
つまりプロポーションっやディテール等がオリジン風にアレンジされているので
厳密に言えば「アイナの乗っていたザク」ではないものの、
この機会を逃せば二度とキット化は無いかもしれないくらいのレアMSなので
ちょっとくらいイメージと違っていても
ここは素直に「アイナ・ザク」として受け止めておくのが良いかと。
さて、当サイトでは久々のガンプラレビューになるところではありますが、
昨秋以降何かと不都合が多くガンプラに限らず商品レビューがほとんどできない状況なので、
今回もあくまでランナーまでのご紹介という形で留めておく事になります。
↓パッケージです。
他のプレバン限定ガンプラと同じように
キットの見本写真を用いたモノクロパッケージになっています。
↓A1及びA2ランナーです。
脚部フレアやスカートアーマー等のAランナーは
真っ黒なブラック成形で
ドム試作実験機のダークグレーとは異なる成形色になっています。
形状の異なるスネ正面パーツ等は付属していません。
↓B1及びB2ランナーです。
前腕や足首周りのBランナーは
ドム試作実験機のライトグレーとは異なり
パープルで成形されています。
部品構成はドム試作実験機と全く同じになっています。
↓C1ランナーです。
動力パイプのCランナーは
ドム試作実験機も高機動試作型ザクも
同じダークグレーの軟質樹脂製となっています。
頭部のパイプが異なる為、そこだけ変更されています。
ドム試作実験機専用クリアパーツのC2ランナーは付属しません。
↓D1及びD2ランナーです。
スリッパ裏や関節部等のKPS製Dランナーは
成形色こそドム試作実験機と同じですが、
スリッパ部や武器等一部が変更されています。
↓E2ランナーです。
前腕や大腿部等のE2ランナーは
ドム試作実験機のオフホワイトからパープルへ変更されています。
E1ランナーはドム試作実験機専用パーツなので付属しません。
同じ胸部コクピット周りのパーツが有るH2ランナーとは
成形色も全く異なっています。
↓H1及びH2ランナーです。
このHランナーが高機動試作型ザクでの新規金型となっています。
成形色をわける為に、同じひとつのHランナーを
スイッチで切り分けています。
H1ランナーがAランナーと同じブラック成形、
H2ランナーがミディアムグレー成形になっています。
↓Iランナー、ポリキャップ、シール類、組立説明書です。
Iランナーもドム試作実験機には無いランナーですが、
ザクマシンガンのみのランナーなので
タグにも高機動試作型ザクとは書かれていません。
一見すると過去のキットの流用かと思えますが、
部品番号のフォントが鉄血のオルフェンズからのものに変わっている為、
最近の金型であるとわかります。
ザクマシンガンは一般的なザクマシンガンで
F2ザク等のカトキデザインのものではありません。
ドム試作実験機に付属するヒートサーベルやビームバズーカは入っていません。
ポリキャップはドム試作実験機と共通ですが、
シール類はこのキット専用のものが用意されています。
マーキングのアップ画像はこちら。
ラインマーキングとモノアイのシールが分けられているのは良いですが、
ドム試作実験機にあったモノアイカバーのクリアパーツが無いのは仕方が無いところでしょうか。
組立説明書はこのキット専用のものになっていて、
片面フルカラー、片面モノクロ印刷となっています。
以上プレバン限定ガンプラ「HG 高機動試作型ザク」でした。
同日再販された「HGUC ボールK型＆ボール（シャークマウス仕様）」の初版当時のレビューはこちら。
