2016年07月10日

「SDエクスタンダード ユニコーンガンダム」レビュー。

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2016年7月23日に発売されたSDガンダムのガンプラ新シリーズ
「SD GUNDAM EX-STANDARD(エクスタンダード)」
シリーズNo.005ユニコーンガンダムです。

このシリーズは1987年から続く
SDガンダムのガンプラ「BB戦士」とは異なる新しいシリーズとして、
部品構成をシンプルにして価格を抑えながら可動範囲は広く取り、
HG等の他のガンプラとも一部組み合わせて遊べるようにしたもので、
2015年に海外で先行して販売されていました。

初期のラインナップは人気のあるガンダムシリーズの主人公機を
一通り揃えた感じになっています。


↓パッケージです。



パッケージはBB戦士と比べてとても小さくなっていて、
HGPGプチッガイシリーズとほぼ同じ大きさになっています。


↓A1及びA2ランナーです。



Aランナーはひとつの金型からA1とA2とで分けられて
小さくなった箱に入るようにされています。
ウエスト周り等に細かい抜きがあったり
スライド金型を使って一発抜きしたりと、
過去のノウハウを用いてうまく成形している反面、
脚部は後ろ側がまるごと肉抜き穴になっていたりと
パーツ数を抑える為に思い切った構成になっています。
白い成形色はHGUC No.100ユニコーンガンダムDMと全く同じで、
これはBB戦士No.360ユニコーンガンダムとも同じです。


↓サイコフレームのBランナーです。


BB戦士の時はわりとパーツが多かったクリア成形のサイコフレームも、
このSD-EXではかなり少なくなっていて、たった4個しか無くて、
ほとんどの部分はシールで補うようになっています。
成形色はAランナーと同様にHGUC No.100と同じで、
ブラックライトに反応しない(弱い)のも同じです。


↓バックパック等のCランナーです。

BB戦士では色分けされていたビームサーベルやビームマグナムも
全て紺色で一緒に成形されています。
成形色は他のランナーと同じくHGUCやBB戦士と同じです。
他のランナーもそうですが、バンシィやフェネクスへと展開する事もふまえて
スイッチでバリエーションモデルを切り替えて生産できるようになっています。
もっとも現時点では、先行する海外でもバリエーションモデルの発売予定は
全く情報がありませんが。


↓ポリキャップ、ホイルシール、組立説明書です。




ポリキャップはPC-303が使われています。
SD系はあまり買わない事もあって、
このポリキャップがSD-EX専用なのか他のシリーズの流用なのかはわかりません。
ホイルシールはほとんど色分け用になっていますが、
ビームサーベル等省略されているところも多いです。


サクッと組み立ててみます。
まずはセンサー系以外のシールを貼っていない状態から。

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サイコフレーム部はじめとした色分けがほとんどシール頼りなので、
シールを貼らないと本当に寂しい状態になってしまいます。
特に後ろ姿は、BB戦士ではバックパックのサイコフレームとビームサーベルが
成形色の段階で色分けされていたのに対し、
SD-EXではシールも無いので塗装しない限り紺色一色の状態です。
おまけに脚部後ろ側がまるごと肉抜き穴なので、
後ろ姿は本当に低価格商品そのものって感じになってしまっています。

この状態で各部のアップを。









可動範囲は見た目以上に広く、とてもよく動きます。
肩関節は前方への引き出し機構もあり、上の方へも向けられます。
肩関節のボールポリは組んだ後でも着脱できるので、塗装派にも優しい?
首関節はダブルボールポリ関節ですが、
上下方向へはあまり動かないのはデザイン上やむを得ないですね。
腰関節はボディを上へ引き上げればそれなりには動きますが、仰け反りはやや狭め。
腕と脚は見た目のわりにはよく動きますが、
動かせば動かすほど肉抜き穴が露出して目立ちます。


BB戦士No.360とのシール無し状態での比較。

こうやって見ると、BB戦士がとても手が込んだ作りになっていた事がわかります。
キットのサイズもBB戦士の方が一回り大きくなっていて、
ユニコーンモードも部分的ではありますが再現できるのもポイント。
SD-EXでは完全にデストロイモード固定になっています。


それでは、シールを全て貼って完成させます。

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BB戦士では白いシールはほぼシールドだけだったのに対し、
SD-EXではかなりの部分を白いシールで補います。
また見えるほとんどのサイコフレームもシールですが、
意外と遠目で見ればクリアパーツとシールとで違和感はありませんでした。


各部のアップをテケトーに。






ディテール等の造形自体はかなりしっかりしているので、
シールなり塗装なりしてやれば、SDとしてはかなりいい感じになります。
ただ可動機構は維持しつつ徹底して低価格化する方針な為、
BB戦士ではあったVer.Ka準拠のマーキングシールはおろか
ビームサーベルすらなくなっているのは、ちょっとだけ残念。
シールドとライフルも完全1パーツ構成です。


BB戦士とも完成状態で比較してみます。

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色分けしたせいか、BB戦士とのサイズの違いが
よりはっきりとした印象を受けます。
また、マッチョな雰囲気のBB戦士に対し
SD-EXはすっきりスマートな感じに変わっていて、
これもHGUCとREVIVEの違いのような、
今時風のアレンジという感じなのかもしれませんね。
それにしても、やはりSD-EXの後ろ姿の寂しさと肉抜き穴は
本当に目立ってしまいますね…。


装備品をBB戦士から借りてみます。



とても残念な事に、ライフル&サーベルの持ち手の径が違うので
どちらもしっかりと保持する事ができません。
持たせた状態で触るとすぐに向きが変わってしまいますが、
素立ち状態なら一応はそのままでもなんとかなる感じ。
シールドも穴の径が違いますが、こちらはそこまでユルユルではないので、
一応は保持できると言えなくもないです。
せめてここは共用できるようにして欲しかったところですね。


SD-EXオリジナルギミック。



SD-EXでは他のガンプラ(主にHG系)との組み替え遊びというギミックがあり、
ユニコーンガンダムではビームマグナムにバックパックとシールド、アンテナを付けられます。
BB戦士のビーストモード以上に意味不明な組み替えギミックですが、
手元にあったHGUCユニコーンガンダムのサーベル持ち手に持たせてみたら、
穴の径がまるで合って無くて、まともに保持できません。
持たせる相手も考える必要がありますね。
…画像ではバックパックを使うのを忘れていました(^^;


という感じで「SD-EX 005 ユニコーンガンダム」でした。
海外に遅れること1年、やっとこのシリーズが日本でも販売される事になりましたが、
ユニコーンガンダムを見た感じでは、あくまでBB戦士に対する廉価グレードといった感じで、
パーツ数も少なくて作りやすく価格も約半額になっていて買いやすいので、
恐らく小学生をメインターゲットとし、親子でガンプラを楽しむ系だと思われます。
BB戦士シリーズが意外と凝った作りになっていって高額化傾向だったのもあるので、
こういう路線変更を別シリーズでやるのは良いと思います。
後はオリジナルギミックが現状ほとんど意味を成していない感じなので、
もうちょっと売り込めるようなものであったらとも思いますが、
あまりやるとまた高額化・複雑化してしまうので、
いっそ無くてもいいんじゃないかなとも思いますが…。
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このサイズでユニコーンモードも再現できるBB戦士って、意外とすごいよね(^^;
posted by ろあの〜く。 at 14:50| 一般販売ガンプラ