2016年07月26日

「HGUC フェネクス LIMITED GOLD & SILVER COATING SET」レビュー。

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2016年7月23日に数量限定で発売されたガンダムフロント東京限定ガンプラ
「HGUC ユニコーンガンダム3号機フェネクス(デストロイモード)
   Ver.GFT LIMITED GOLD & SILVER COATING SET」です。

このキットは同年夏の4週連続限定ガンプラ発売の第2弾で、
キットそのものは以前にGFT限定ガンプラとして発売され
売り切って販売終了となっていた金メッキと銀メッキのフェネクスの再販となります。

以前販売された際は「無くなり次第終了・再販無し」を謳っていた事もあって、
全く同じ仕様での再販ができなかった為か、
今回は2体セットという商品構成となっています。
金メッキも銀メッキも、どちらも以前と商品構成が異なっているので、
「再販」という言葉を使わなくて済むのは売り手側の都合ですけどね(^^;
ユーザー目線では「中身が全く同じなら”再販”」ですが、
メーカー側としては「商品構成が異なれば”再販にならない”」訳ですね。

という訳で、あくまでガンプラそのものは
どちらも以前の仕様と同じという事ではありますが、
都合上公式サイトにも商品パッケージや説明書等にも
そういった記載はされていませんので、
今回のレビューでは、以前の仕様と詳細まで比較して
どこが同じでどこが違うのか、
過去の商品を持ってる人や、買おうか迷っている人に
わかりやすくお届け致します。


↓パッケージです。


今回は2体セットパッケージという事が予め告知されていましたが、
詳しいパッケージングまでは発売日まで明かされていませんでした。
ほとんどの人はGFT限定ユニコーンガンダムお台場セットのように
かつての金メッキ仕様と銀メッキ仕様の各パッケージが
スリーブケース等でバインドされていると思ったはずですが、
前述の通り”再販”を謳わない為に、パッケージは全て新規になりました。
箱はMGやメガサイズ等の大きなものになっていて、
中にそのまま2体分のランナーが梱包されています。
昔のMG等にあった仕切り板等も無いので、
箱をあまり乱暴に扱うと傷が付きやすくなる可能性も
少しあるかもしれません(実際はそこまでヤワじゃないですよ?)。
ボックスアートはこれまでのイラスト仕様ではなく、
単純に2体の写真を並べただけですが、
金銀メッキ仕様ともなると、それだけで豪華な印象になりますね。
側面は片面に1体ずつ解説が載っています。


ここからは、各キットのランナーの詳細です。
金銀それぞれ以前販売されたものと比較しています。
まずは金メッキ仕様「GOLD COATING」から。

↓Aランナーです。


今回は「完全販売終了商品の再販」なので、
ランナーの生産時期もしっかりと載せてみようと思います。
プラモデル等の射出成形品の場合、
必ずどこかに生産時期を示すテーキン(刻印)があって、
それを見れば生産年月がわかるようになっています。
ガンプラでは主にランナータグの裏面等にあります。
見方は画像を参照して頂ければ簡単にわかると思います。
2013年販売の金メッキ仕様と、Aランナーの違いはありません。
全ての成形色が2013年のものと同じになっていて、
そして金色成形色の通常版とも全く同じとなります。


↓Bランナーです。


金メッキの色合いに違いはほとんどありません。
微妙に違って見えるのは、カラーメッキはあくまで塗装品なので、
生産ロットによって微妙に色合いは変わり、完全な同色にはしづらいものなのです。
コストをかければ同じにできますが、ガンプラのような低価格商品ではできない事ですね。
今回のものはちゃんと再生産されたので「2016年7月」になっています。
2013年のものは厳密には発売日が11月30日ですが、
生産時期は「2013年12月」とされていて、これはよくある事です。



↓2枚組のCランナーです。


こちらもBランナーと同じく、色合いも以前のものと同じになっています。
心なしか、この金メッキは糸ブツ・埃ブツ等が少なく感じます。
メッキを落とした成形色は、通常販売されている成形色版と全く同じ
イエローパールクリア成形となっています。


↓Dランナーです。


成形色は以前のものと完全に同じになっています。
当時既にバンシィVer.GFTによる金型加工が施された後だったので、
新旧どちらも加工後のDランナーになっています。


↓サイコフレームのEランナーです。


成形色、そしてブラックライトに一切反応しない(弱く反応する事も無い)点も
以前のものと全く同じになっています。
…青系サイコフレームでブラックライトに反応するモデルが欲しいですね。
プランBとかでやってくれないかなぁ?


↓アームドアーマーDEのFランナーです。


メッキの色合いも他の成形色も全て同じになっています。
HGUCユニコーンガンダムのランナーは
一番最初の商品が2009年発売なので、タグの生産時期刻印も
2000年代を示す00表示に10年代を示す▲マークが
用いられていますが、このFランナーは2013年の
フェネクス発売時に作られたものなので、生産時期刻印も
▲マークが省かれ2010年代を示す10表示になっています。

↓ポリキャップと組立説明書です。
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ポリキャップ、ホイルシールは全て2013年版及び成形色版と同じです。
組立説明書は今回は新規のものになっていて、
2体セットでまとめられています。




キットそのものはどちらも同じ形状・装備なので
組立工程は共通になっています。
マーキングシールがあるtypeRCだけ、マーキングガイドがあります。
数量限定売り切り販売のメッキ仕様ではありますが、
以前のものと同じように、部品の単品注文が可能となっています。
もっとも、前述の通り「メッキパーツ以外は全て通常販売の成形色版と同じ」なので、
メッキパーツを注文する場合以外はこのキットの部品注文カードは
メッキ版の販売終了後も成形色版で代用できます。


ここからは銀メッキ仕様"typeRC SILVER COATING"です。

↓Aランナーです。


こちらも金メッキ仕様と同じように、
2015年7月に販売された以前のものと全く同じで、
typeRC成形色版とも同じになっています。


↓Bランナーです。


銀メッキの色合いや質感も、2015年販売のものと全く同じです。
刻印を見れば「在庫の再放出」ではない新規生産品だとわかります。


↓2枚組のCランナーです。


こちらも、ロットの違いによる微妙な色合いの変化以外は
全て以前のものと全く同じになっています。


↓Dランナーです。


Dランナーも昨年のものや通常販売のtypeRCと全く同じです。


↓サイコフレームのEランナーです。


AランナーやFランナーのものも含め、
サイコフレームの成形色は全て同じなままです。
ブラックライトへの反応が弱くほんのり光る点も、変化ありませんでした。
強く反応して光るレッドカラーVer.のサイコフレームを移植したくなりますが、
アームドアーマーDEのサイコフレームが無いのが惜しまれます。

↓赤系サイコフレームの成形色とブラックライト反応の比較です。

HGUC No.199レッドカラーVer.はセブンイレブンカラーと同じく蛍光色成形で
自然光や室内照明でもキレイに光って見えます。
ブラックライトにも赤く強く反応して光ります。
他では劇場限定やプレバン再販のパールクリアVer.が
ブラックライトに反応してオレンジ色に光ります。
このtypeRCやHGUC No.100の赤成形、チタニウムフィニッシュのピンクは光りません。
ブラックライトに反応する事が知られているフルアーマーのグリーンフレーム、
セブンイレブンカラーやお台場セットのも強く反応します。
それらと比べると、赤系は色合いのせいでやや弱く見えてしまいますが、
実際は赤系もこの画像よりも強く光っててキレイですよ?
ちなみに、フルアーマー等の青緑のサイコフレームは
室内照明等で周囲が明るくてもブラックライトを照射すれば
サイコフレームだけが水色に光るので、
劇中仕様の覚醒状態のイメージにかなり近い雰囲気が出ますので、
知らなかった人は一度やってみて下さい。
特にバンシィがわかりやすいのでオススメです。


↓アームドアーマーDEのFランナーとポリキャップ、シール類です。


こちらも以前のものと全く同じです。
typeRCにのみマーキングシールが付属するのも同じです。
このマーキングシールは金色成形色版に使っても結構良い感じになるのでオススメです。


金銀それぞれを簡単に。




成形色版と。




キットそのものは以前のものと全く変わりありませんので、
それぞれの詳細レビューやサイコフレーム組み替えパターンは
下記リンクからご覧下さい。


「HGUCユニコーンガンダム3号機フェネクス(デストロイモード)リミテッドゴールドコーティング」レビュー。
「HGUCユニコーンガンダム3号機フェネクスtypeRC(デストロイモード)リミテッドシルバーコーティング」レビュー。



さて、今回のメッキ版再販ですが、
やはり2体セットで価格が¥10,800(8%税込)の定価販売なのがネックになりますね。
銀メッキは昨年4ヶ月以上も販売されていたので購入した人も多いと思いますので、
2013年の金メッキだけ欲しいという方が一番多いと思います。
でもその為にまた銀メッキまで付いてくるのは…価格も…というジレンマ。

金メッキ版ですが、メッキパーツ以外は全て成形色版と同じで、
メッキの色合いもきらきら工房さんの「ゴールド」ととてもよく似ています。
きらきら工房さんのメッキ加工は低価格なので、
成形色版のキット代とランナー5枚のメッキ加工代を合わせても
往復送料無しで約¥5,000と、ほぼ定価でできる事になります。

↓きらきら工房加工品と純正金銀メッキ仕様との比較。

直接比較するとちょっと違いがわかりますが、
単体で見たらほとんどわからないと思います。
一応、きらきら工房加工品の方が若干黄色味が強めで
こっちの方が高級感があるような気もします。
選択肢のひとつとして、アリではないかなぁと思います。
ちなみにtypeRCの銀メッキ仕様は、近似色はきらきら工房さんにはありません。
他にメッキ加工というと明和真空さんがありますが、
私は利用した事はありませんので紹介はできません。


という感じで「HGUC フェネクスDM Ver.GFT LIMITED GOLD & SILVER COATING SET」でした。
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posted by ろあの〜く。 at 22:10| GFT限定ガンプラ