2013年07月01日

「ねんどろいど 西住みほ」レビュー。

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茨城県大洗町を舞台にして大ヒットした戦車アニメ
「ガールズ&パンツァー」の主人公、西住みほのねんどろいどが
6月末に発売になり、うちにも届きました。

この「ねんどろいど 西住みほ」は、
昨年12月にプラッツから発売されたガルパンの戦車プラモ
「W号戦車D型 あんこうチームVer.」とのコラボで
西住みほをW号戦車に乗せる事ができるようになっています。
私もプラッツのW号戦車を作っているので、
やはりここはひとつ乗せてあげないといけませんね。

という事で、今回のレビューではこのねんどろいど西住みほと
プラッツ1/35W号戦車D型との組み合わせに関してとか、
タミヤの1/35W号戦車にも乗せられる事とかを含めたレビューをしてみようと思います。


↓パッケージです。
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これまでのねんどろいどとパッケージのサイズこそほぼ同じですが、
デザインがかなり違っているようです。
最近のねんどろいどは「ゆの」しか買っていないのですが
「ゆの」は以前のねんどろいどと同様のデザインでしたので、
この「西住みほ」だけがオリジナルデザインになっているのか、
それとも最近のねんどろいどはデザインが変わったのかはわかりません。
でもまぁ、これはこれで良い感じですよね。


↓ブリスターパッケージの基本スタイルです。
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基本スタイルは笑顔のフェイスパーツと
まっすぐ伸ばした両腕がセットされています。
もちろん腕や手、その他のパーツは他のねんどろいどとの組み換えが可能です。
大洗女子の制服も細かくしっかりと作られています。
相変わらずのねんどろいどクォリティですね。


↓別のフェイスパーツや腕パーツにしてみました。
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この表情は戦車に乗せた時に似合いますね。
この右手パーツにはピンがあり、双眼鏡を固定出来ます。
またパッケージ画像で双眼鏡に手を沿えている左手ですが、
実際には双眼鏡の上に手が来ているだけで、
双眼鏡に左手を固定する事はできません。
双眼鏡は本体とベルトパーツが分離できるようになっています。


↓もうひとつの前髪パーツであるヘッドセットを付けてみました。
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前髪パーツはヘッドセットのありと無しの2種類付属しており、
ヘッドセットは前髪パーツと接着固定されているので、
ヘッドセットだけを取り外す事はできません。
ヘッドセットのベルトパーツ部分は前髪から浮いていて
ちゃんと隙間が開いています。
細かい部分もしっかりした造形と塗装でクォリティが高いです。

ねんどろいどシリーズはパーツの組み換え遊びができますが、
当然この西住みほも他のねんどろいどとの互換性がありますので、
色々組み替えて遊べます。


このねんどろいど西住みほはプラッツの1/35W号戦車のプラモデルに
乗せる事ができますが、そのためのアタッチメントパーツとなる
専用砲塔が付属しています。
これをW号戦車の砲塔とまるごと交換する事で、
西住みほをW号戦車に乗せる事ができるようになります。

↓ねんどろいど付属砲塔です。
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ねんどろいどに付属する砲塔はグレーの単色成形となっていて、
塗装などは施されていません。
グレーの成型色自体はW号戦車のジャーマングレーに近い色合いになっていて、
ジャーマングレーで塗装したW号戦車には無加工で載せても
そう目立つ色の違いはありません。
またタミヤのW号戦車は成型色がかなり近いため、
タミヤの無塗装W号戦車に載せると、色の違和感がほとんどなくなります。
タミヤの方が製作が簡単なので初心者にもオススメですが、
残念ながら砲塔のロック機構も無ければ寸法的にも隙間が開いて
砲塔がすっぽ抜けしてしまいます。
この辺りは後半で詳細を載せていますので、
興味のある方はご覧下さい。

砲塔にあるハッチ類は全て一体成型の為、開閉する事はできません。
また砲身部分は上下に可動させる事ができます。
可動部分の保持力も程よくある為、
好きな角度で固定して飾っておく事も可能です。


ねんどろいど付属の砲塔と、プラッツW号戦車の砲塔を比較してみます。

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単体で見るとほとんどわからない事なのですが、
ねんどろいど付属の砲塔は、プラッツW号戦車の砲塔よりも
一回りほど小さくなっています。
砲身もそれに合わせて短くなっています。
ですがこうやって並べて比較してやっと気づける程度なので、
W号戦車の車体に載せても違和感はほとんどありません。
それよりもむしろディテールの甘さとかプラのヒケ等の方が
よっぽど目立ったりします。


↓ねんどろいど付属砲塔の車体への組み付け方法です。
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結論から書きますと、ねんどろ付属砲塔は車体への物理的固定方法がありません
…などと書くと「組み付けられないのか!」と思われるかもしれませんが、
要はプラッツのW号戦車の砲塔接続方法と同じ方法が取れないだけです。
プラッツW号戦車の砲塔は、砲塔内部の床パーツ裏にある凸軸部で
車体にロックできるようになっていますが、
ねんどろいど付属砲塔にはこの床パーツがありません。
もちろんこの床パーツをねんどろ付属砲塔へ移植する事も
無加工ではできません。
このままだと砲塔を載せてもすっぽ抜けてしまいそうですが、
ねんどろ付属砲塔底部のリング部分の寸法が
W号戦車の車体側の開口部とピッタリになっていて、
砲塔のプラの粘性によって固着するようになっています。
つまり「ギュッとはめ込む」感じでくっつくのですが、
当然車体側にはそれなりの負荷がかかります。
車体側のパーツの接着等がしっかりできていないと、
この段階で壊れたりするかもしれません。
また、いくらプラの粘性でくっつけていると言っても
物理的にロックできていないので、
砲塔部分を持って車体を持ち上げると、
途中でスッポ抜けてしまう危険性があります。
このあたりをきちんと理解しておかないと、
せっかく苦労して作ったW号戦車の車体を
落として壊してしまいかねません。
これから購入・製作等をされる方は十分にご注意下さい。


さて、ではねんどろ付属砲塔をプラッツ1/35W号戦車に載せてみます。

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私の作ったプラッツ1/35W号戦車は
車体色をタミヤのカラースプレーのジャーマングレーで塗装しています。
当然、ガルパン公式のカラーレシピではありませんが、
ねんどろ付属砲塔の成型色も設定色とは違います。
タミヤスプレーのジャーマングレーと砲塔の成型色は
離れて見ればあまり差異はありませんので、
意外と違和感は無かったりもしますが、
近づいて見るとやっぱり気になりますね。
質感もそうですし、恐らくこの砲塔は
塗装前提のものなのだと思いますので、
W号戦車に載せる場合はW号戦車の車体と
同じ色で塗ってあげると良いと思います。
あんこうチームと大洗女子の水転写式デカールも付属していますからね。
ちなみにデカールはパッケージの中敷きのウラに入っています。
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ねんどろいどをよく購入する方はご存知でしょうが、
ねんどろいどの付属シール類は説明書等とは別に
中敷きの裏に入っている事が多いです。


では西住隊長にご搭乗頂きましょうか。
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W号戦車D型に西住みほが搭乗しました。
良い感じですね〜。
砲塔部分が無塗装でデカールもありませんが、
これでも結構違和感なくて良い感じしますよね。

いくつか注意点があるのですが、ひとつは砲塔が固定できない点。
前述の通り、ねんどろ付属砲塔は車体へのロック機構が無いため、
戦車を持ち上げる際に砲塔部分を持ってしまうと、
車体がスッポ抜けて落ちて壊れてしまう危険性があります。
持ち上げる際は必ず車体側を持つようにして下さい。
またねんどろいど本体は塗装がクリア等で保護されていないため、
前髪パーツの先端部等が他のパーツに接触して
塗装が色移りしてしまう事があります。
私の西住隊長も制服の袖に前髪パーツの塗料が付いてしまいました。
当たり前と言えば当たり前の事なのですが、
取り扱いにはそれなりに注意が必要ですね。


さてこの付属砲塔ですが、
ねんどろいどのボディパーツの形状次第では
他のねんどろいどを載せる事も可能になっています。
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という事で、ねんどろいど「ゆの」(ひだまりスケッチ)を乗せてみました。
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違和感あんまり無いですね(笑
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さて、最後にタミヤの1/35W号戦車D型との組み合わせの件を書いておきます。
前述の通り、ねんどろ付属砲塔は無加工で
タミヤのW号戦車にも一応載せる事ができます。
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タミヤのW号戦車の車体もプラッツのものと同様に
丸い開口部の寸法がほぼ同じな為、
ねんどろ付属砲塔を載せる事ができるのですが、
残念な事にプラッツのものよりもほんの少し開口部が広い為、
わずかに隙間ができてしまい、全く固定ができません。
車体の上に「ただ置くだけ」という状態になります。
とはいえ載せてある状態ではまったく違和感がありませんし、
無塗装同士でも色合いが近い為、見栄えもかなり良かったりします。
何よりもタミヤのW号戦車はパーツ分割が細かくないので、
初心者にも作りやすいものです。
一応、私が持っている未製作のタミヤ1/35W号戦車D型の
ランナー状態の写真を載せておきますね。
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ご覧のように、多くのパーツが最初からある程度の形になっています。
プラッツのW号戦車だと組み立てが必要な部分も
最初から一体成型になっていたりするので、
とても初心者向きになっています。
ただ製作が簡単な分、ディテール等はプラッツに比べて
だいぶ甘くなっているので、細部を見ると完成度で大きく劣ります。

これから作りたいと思っている方の参考になれば幸いです。


以上、「ねんどろいど 西住みほ & プラッツ1/35W号戦車D型」のレビューでした。
本来なら3月頃には発売されていたはずの「ねんどろいど西住みほ」でしたが、
結構待たされましたね。
クォリティそのものは、いつもの安心グッスマクォリティですので、
欲しいと思った方は買って損しないので、今からでも買いに行きましょう。
また待望のW号戦車とのコラボも、とても良い感じで載せる事ができて、
W号戦車も作った方には満足度は更に高くなると思います。
もちろん砲塔部分は車体と同じ色で塗ってデカールも貼ってあげないと、ですけどね。

さて、これで一応私の「W号戦車D型」関連ブログもおしまいとなります。
本当はプラッツの初心者向けW号戦車製作ガイド記事を書くつもりで
みんカラブログの方には画像のほとんどをUPまでしていたのですが、
残念ながら多忙その他様々な理由により記事を書くところまで行けませんでした。
画像はまだ削除していませんので、見たい方は探してみて下さい(笑
最後の方の画像が足りていませんが、完成近くまでの画像だけでも
戦車プラモ初心者には十分に手助け資料になると思います。
…今更需要なんてまるで無いでしょうけどね(^^;
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<ろあの〜くのガルパン戦車プラモ記事>
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posted by ろあの〜く。 at 22:10| 商品レビュー